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2019/05/02

スリランカ連続爆破テロ


2019年4月21日にスリランカ連続爆破テロが発生しました。スリランカの最大都市『コロンボ』をはじめとした国内6か所での爆破テロ。
  • カトリック聖アンソニー教会(コロンボ)
  • シャングラホテル(コロンボ)
  • ザ・キングスバリーホテル(コロンボ)
  • 聖セバスティアン教会(ネコンボ)
  • シナモングランドホテル(コロンボ)
  • シオン教会(バッティカロア)
21日以降、小規模の爆発や家宅捜査の際、銃撃戦などあります。発表では死者253名、負傷者500名以上。とても悲しい事件です。

ブログ投稿時までに明らかになった事について、まとめてみます。



今回のテロの首謀者とみられる2人

  • ザヘラーン・ハシム容疑者(死亡)
  • ユスフ・ムハンマド・イブラム容疑者(逮捕)

 ・ザヘラーン・ハシム容疑者
今回のテロ事件で現場の1つとなった『シャングリラ・ホテル』で自ら自爆テロを強行し、死亡(日本人が犠牲)。テロ事件後、東部カルムナイでの家宅捜査の際、ハシム容疑者の父親と兄弟二人が治安部隊との銃撃戦で死亡。家族ぐるみの犯行の可能性も出てきました。

NTJ=ナショナル・タウヒード・ジャマート(イスラム過激派組織)の創設メンバー。

2年前に急に思想が過激になり、「イスラム教を厳格に守るべきだ」と訴える集会で警察と衝突することがきっかけで行方不明になり、NTJはハシム容疑者を除名。スリランカ捜査当局はハシム容疑者をNTJの幹部だとの見方を示していますが、NTJはすでに除名していて組織としてのテロ事件への関与を否定。

NTJは過去にスリランカ国内の主流である仏教に対する反発から、ハンマーで仏像を破壊する活動をしており、ISと繋がりのある情報もあります。
またNTJ創設前に日本のイスラム教関係者の招待で、訪日していた可能性も判明。


 ・ユスフ・ムハンマド・イブラム容疑者
スリランカ有数の資産家でイブラム容疑者の息子2人がホテル2か所で自爆テロ。(実行犯9人の内2人はイブラム容疑者の息子)

事件後、警察がイブラム容疑者の自宅(コロンボ郊外の3階建て住宅)に踏み込んだ際、息子の妻が子を道ずれに自爆、警察官3人が死亡。イブラム容疑者も家族ぐるみの犯行の可能性が出てきました。


テロ発生前に事前情報
今回の事件の衝撃的なことの一つ。それはスリランカ政府がアメリカやインドの情報機関から複数回、詳細な警戒情報を入手していたこと。この他にもイスラム教団体からザヘラーン・ハシム容疑者の危険性を治安当局に通報していた。これだけの情報が政府内で共有されずに、特別な対策なくテロが発生。原因のひとつにスリランカ大統領と首相の関係悪化。政権内の対立で「情報共有ができず」と指摘されています

防げた可能性があるだけに、とても悲しい事実。



外務省・海外安全ホームページでは…
海外旅行で気になる滞在先の安全情報。外務省の海外安全ホームページでは滞在先の地域別治安情報や頻発する犯罪情報、病気などの感染症危険情報を入手することができます。私自身も日本出国前に必ずこちらで情報を確認をします。個人で旅行される方はもちろんツアーで旅行される方もご自身で確認されることをお勧めします。

その海外安全ホームページではスリランカ爆破テロ発生以降、危険レベルが引き上げられ、スリランカ全土がレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に変更。以前は危険レベルなし、もしくは一部地域でレベル1(十分注意してください)くらいでしたが、今回の事件で緊迫した状況であるということを感じます。


またスリランカ全土で夜間外出禁止令が発令(現時点では解除済み)。また4月29日から公共の場で顔を覆う衣服の着用が禁止されています。


今なお厳戒態勢が続いています。

過去3回旅行し、大好きな国『スリランカ』。事件解明にはまだ時間がかかると思いますが、早期解決を望みます。




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