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2023/01/30

【日産自動車】ルノーの出資比率引き下げ「自社株買いしたら5000億円オーバー!?」


さあ、ど~もこんにちは!  Traife365(とらいふさんろくご)のズーカーです。


「ようやく日産とルノーのゴタゴタが解消です!」


1月30日に日本の自動車大手・日産とフランスの自動車大手・ルノーが声明を発表し、ルノーの日産に対する出資比率を15%に引き下げ、対等な資本関係に移行することになりました。


これまでルノーは日産に約43%、日産もルノーに約15%出資していましたが仏の法律では40%以上の出資を受ける子会社の日産には親会社のルノーに対する議決権がなく、赤字のルノーを持ち分法利益や配当で支えてきた日産。今回の声明では相互15%出資により対等な資本関係になる模様。


しかしルノーは日産への出資比率を43%から15%まで引き下げることで、ルノーが保有する日産株約28%分をどこへ売却するのかが問題になります。日産が自社株買いで買い戻すとなると多額の資金が必要になり、素人がざっくり計算すると日産の2022年3月末時点で

日産自動車発行済株式総数=約42億株
ルノー持株数=約18億株(約43%)

ルノーの出資比率が15%になると
ルノー持株数=約6億3000万株(約15%)


つまりルノーが手放す日産株約11億7000万株を一株あたり約450円(2023年1月30日終値)で自社株買いすると約5000億円オーバーになる可能性があります。さらにルノーのEV新会社『アンペア』に最大15%の出資となるようなので相当な額になりそうです。(計算合ってるかな?)


ここで出てくるのが2019年9月に合意したといわれる日産の三菱グループ入りという話。


ルノーが保有する日産株の一部を三菱商事に売却し、最終的にはホンダとの提携まで考えていたようですが、計画を主導した当時の日産・西川社長の失脚で消滅したと言われ、もし実現すれば日産・ホンダ・三菱・ルノーの大連合になっただけに悔やまれます。


今回のルノー出資比率引き下げは個人的に良いニュースでしたが、日産のEV新会社『アンペア』への出資はちょっと…。


ルノーはエンジン事業とEV事業などを本体から切り離し、エンジン新会社『ホース』、EV新会社『アンペア』として計画を進めています。これらには中国自動車大手の吉利汽車が絡んでいて、特に日産のEV新会社『アンペア』への出資で技術流出の可能性もあります。さてルノーの出資比率引き下げ、そしてEV新会社『アンペア』への出資は日産にとって吉と出るか? 凶と出るか?


「個人的には国内メーカーだけで頑張ってほしいが、そうもいかないようですね!」


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