5月19日タイ国際航空(thai Airways International)が申請した会社更生手続きにタイ政府が承認し、裁判所の管理下で再建することになりました(事実上の経営破綻)。当初タイ政府による救済が計画されていましたが、これを断念し会社更生手続きの流れとなりました。昨今の新型コロナウイルスの影響をもろに受けてしまいましたが、タイ国際航空について詳しくみていきたいと思います。
タイ国際航空は会社更生手続きとなり事実上の経営破綻ですが、すぐに事業を停止するわけではなく、裁判所の管理下で事業を継続しながら会社を再建しコロナ収束後の全便再開を目指します。現在の運航状況は新型コロナウイルスの影響により6月末までの全便の運休となっています。
経営状況をみると、タイ国際航空はタイ王国財務省が株式の過半数を握る半官半民の航空会社でタイのフラッブキャリア。
事実上の国営企業であり経営状態はしっかりしているように思われますが、新型コロナウイルスの感染拡大前からタイの政治事情、経営方針、LCC(格安航空会社)の台頭による競争激化などの要因で3年連続赤字の厳しい経営状況でした。そこへ新型コロナウイルスの感染拡大の影響により全便運休で追い打ちをかけられた格好となります。新型コロナウイルス感染拡大の影響もありますが、やはり国が大きく関わる事業は世界中どの国でもうまくいきませんね。
大事なのはキャッシュ
国内第3位の規模を誇るスカイマーク会長の佐山展生氏が仰っていた現在の状況下で大事なのは『キャッシュ』。
大事なのはキャッシュ
国内第3位の規模を誇るスカイマーク会長の佐山展生氏が仰っていた現在の状況下で大事なのは『キャッシュ』。
この『キャッシュ』というのは現預金と金融機関の借入枠でこれらをどこまで使えるかというのが勝負のようです。現在、減便や運休状況の航空会社は大部分を占める固定費(人件費、設備費)が毎月流出し、いわば新型コロナ収束までの体力勝負。長引けば長引くほど体力のない航空会社は淘汰され、業界再編は必至。これは航空業界に限らず他の業界でも同じことが言えそうです。
まだまだ倒産のニュースが出そうな航空業界。旅好きのズーカーには要注目です。
まだまだ倒産のニュースが出そうな航空業界。旅好きのズーカーには要注目です。
0 件のコメント:
コメントを投稿