かつてコングロマリット企業として航空機・鉄道車両・レクリエーショナル車両(水上バイク、スノーモビール等)の製造に加え、鉄道運行システムや保守まで幅広く手掛けていたカナダのボンバルディア。
しかし事業再編で多くの部門を売却し、現在はプライベートジェットに特化した航空機メーカーとして再出発しています。
◯航空事業
Cシリーズ(ナローボディ旅客機)
→2020年2月にエアバスへ売却(完全撤退)
CRJシリーズ(リージョナルジェット機)
→2020年6月に三菱重工業へ売却
Dash8シリーズ(ターボプロップ機)
→2019年6月にデ・ハビランド・カナダへ売却
◯鉄道事業→2021年1月にアルストムへ売却
そんなボンバルディアの最上位機種『Global 8000』がロサンゼルス(米国)からファンボロー(英国)の区間で新たな速度記録を樹立したというニュース。
■ロサンゼルスからファンボローまで8時間46分
イギリス・ハンプシャー州ファンボロー空港で2年に一度開かれるファンボロー国際航空ショーは各国から10万人以上が来場し、航空・宇宙・防衛産業の展示や飛行ショーが行われる世界最大級の航空イベントです。
ボンバルディアGlobal 8000はファンボロー国際航空ショーに参加するため、ロサンゼルスからファンボローまでの区間を飛行して8時間46分という新たな速度記録を樹立し、最高速度はマッハ0.93を達成したというもの。
ちなみに航空会社の旅客機でロサンゼルスからロンドン・ヒースロー空港(ファンボロー空港から最寄りの国際空港)までの所要時間が10時間30分前後であることを考えると、ボンバルディアGlobal 8000がいかに速いかが分かります。
ボンバルディア『Global 8000』
◯エンジン:GE製パスポート×2基
◯最高速度:マッハ0.95
◯最大航続距離:14,816km(8,000海里)
◯座席数:最大19名
◯リビングエリア:最大4区画
※メーカー公式サイト参照
「ボンバルディア恐るべし!」
今回は記録更新に有利な状況ではないにも関わらず、従来の記録を2.2%上回る8時間46分と最高速度マッハ0.93を達成したということで、Global 8000の性能が十分に証明されましたが、航空会社の通常運航とは異なるということも押さえておきたいところ。
「ニュルブリンクのラップタイムみたいなもの!」
■旅客機ではこれが限界?
戦闘機の最高速度はマッハ3前後に達しますが、旅客機は機体構造・燃費・安全性の観点からマッハ0.9前後が限界とされており、これ以上の高速化は難しいのが現状。
となると今後は最高速度よりも航続距離を大幅に伸ばすことが重要であり、個人的には日本から南米直行便が可能な機体に期待したいところですが、現在の巡航速度のままでは単純計算で15〜20時間かかり、結局は旅客機の高速化も必要かもしれません。
まっ何だかんだ好き勝手に言ってますが、現在の民間機最速はボーイングでもエアバスでもなく、ボンバルディアのGlobal 8000であるのは間違いなし。
プライベートジェットを所有・チャーターできる方はボンバルディアのGlobal 8000で快適な空の旅へいってらっしゃいませ!
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