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2020/03/23

カメラだけじゃないぜ! 富士フイルム


新型肺炎に効果あり 抗インフルエンザ薬『アビガン』
3月17日に中国政府は臨床試験で、富士フイルム富山化学が開発した抗インフルエンザ薬『アビガン』の治療効果を確認し、今後医療現場で新型肺炎の治療薬として採用する方針を発表しました。この発表によって新型肺炎に対する不安が多少和らぎそうな明るいニュースです。

この『アビガン』について調べると
  • 抗インフルエンザ薬(新型インフルエンザ治療薬)
  • 他の抗インフルエンザ薬が"効かない"又は"効果が不十分"の場合にアビガンをインフルエンザ対策として国が判断した場合にのみ患者への投与が検討される医薬品
つまり新型肺炎のために開発されたものではなく使用については厚生労働大臣から要請を受けて製造・供給を行うとしています。


また使用については
  • 高齢者では観察しながら投与すること
  • 妊婦には投与しない(催奇形性の可能性)
  • 小児等に投与経験がない
などの注意が必要で、この他に様々な副作用があるのですべての患者に投与できるわけではないようです。

このようなことから中国では新型肺炎の治療薬として採用する方針ですが、一方韓国では臨床的根拠が十分でない、副作用も深刻として導入をしない方針を決定しました。確かに新型肺炎はここ数か月の事ですし、アビガンを新型肺炎患者に投与した場合の臨床データなどは十分ではないと思うので、このあたりは各国判断が分かれるようです。



なぜ新型肺炎に抗インフルエンザ薬?
新型肺炎を引き起こす新型コロナウイルス。コロナウイルスには一般の風邪として知られているものとして4つ、そして重篤化するSARSコロナウイルス、MERSコロナウイルスがありますが、SARS(重症急性呼吸器症候群)は2002年に広東省で最初の患者が報告され主にアジアで流行。MERS(中東呼吸器症候群)は2012年にサウジアラビアで最初の患者が報告され主に中東で流行しました。

現在新型コロナウイルスの治療薬やワクチンはありませんが、今までに開発された薬の用途を変えて効果があるかどうかの(新型肺炎患者に対して抗インフルエンザ薬や抗HIV薬などで効果があるか)臨床試験は始まっていて、SARSやMERSの流行時にもこういった試験や研究はされていたようです。そして今回中国では抗インフルエンザ薬『アビガン』の治療効果を確認し新型肺炎の治療に採用するという発表になったわけですね。

ただしこれで新型肺炎の治療法が確立したわけではないので喜ぶのは早いですが明るいニュースであることは確かです。


一日でも早くこの状況が良くなることを…。





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