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2019/10/31

FCAとPSAが経営統合 対等合併


自動車業界の再編激化?
欧州自動車大手『FCA』とフランス自動車大手『グループPSA』が経営統合で基本合意。今回の経営統合のポイントは、出資比率50対50。さて、今後この新しいグループはどうなるのでしょうか?そして今後の自動車業界の勢力図は変わるのでしょうか?

と、その前にそれぞれのグループを見てみましょう。

・欧州自動車大手『FCA』
リーマンショック(アメリカの大手証券会社リーマンブラザーズの経営破綻がきっかけの世界的な金融危機)で経営不振に陥っていたクライスラー(米)をフィアット(伊)が完全子会社化し、フィアット・クライスラーオートモービルズを経て、現在のFCA へ。

FCA傘下の自動車ブランドは
  • フィアット
  • アルファロメオ
  • アバルト
  • ランチア
  • マセラティー
  • クライスラー
  • ジープ
  • ダッジ



・仏自動車大手『グループPSA』
1976年に経営難に陥っていたシトロエン(仏)をプジョー(仏)の傘下に収めて誕生し、2016年にPSAプジョー・シトロエンから社名を変更し、現在のグループPSAへ。

PSA傘下の自動車ブランドは
  • プジョー
  • シトロエン
  • DS
  • オペル



果たしてうまくいくのか? 
各自動車メーカーは緩やかな資本提携であったり、ライバルメーカーであっても一部事業では業務提携をしていたりと子会社化、資本提携、業務提携などの様々な形で複雑に絡み合っています。それぞれ経営不振の自動車メーカーを傘下におさめて、大きくなったFCAとPSA。互いに複数の自動車ブランドを抱え、そして50対50の対等合併。どちらかが主導するわけでなく、また両グループとも核となる事業がないため、これだけのブランドを抱えることになると、単なる寄せ集めのような感じがしてしまいます。

つい最近まで、FCAはルノー(仏)と経営統合に向け交渉していましたが、破談。そして今回のPSAとの経営統合。結局、統合相手はどこでも良かったのでしょうか?米テスラや中国電気自動車メーカーなどの新興勢力も参入し、ますます激化。自動車業界はまさにサバイバル。

さてどこのメーカー、グループが生き残るのか、楽しみです。



ひとつ気になること
他のメーカーが買収したりグループ傘下に入ったりと、再編が進む中、現在一匹狼の『HONDA』。自動車事業だけでないので他のメーカーより有利な気がしますが、自動車メーカーとしての『HONDA』の今後も気になってしまいます。

最近の『HONDA』自動車事業は元気ないので…




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